出張撮影サービス　さくらふ写真

傘寿祝いにご家族揃ってお食事。

そんなお祝いの席にご一緒させていただいた日が、

私にとって大切な思い出となりましたので、

ちょっとしたエピソードと合わせてご紹介します。

▼「お姉さんだけ何も食べてないね。」

そう言って、

ここぞという時のためのおみかんを、

私に差し出してくれました。

優しい優しいこちらのお兄ちゃん。

傘寿祝いのプレゼントの傘が台風の影響で配送が遅れ、

お祝いの席に間に合わないことを知り、

自分からお絵描きして傘を作ったそうです。

主役の一言、

「もう十分いただいたわ。」

なんだか涙が出そうになりました。

▼こどもから学ぶ「誠実さ」

私にとって「こども」は

好きでも嫌いでもなく、

誤解を恐れずに言えば得体の知れないものでした。

しかし、

彼らはほんとうにすごい。あったかい。

彼らから学ぶことは数多あります。

今までずっと末っ子環境に育ち、

特に小さいこどもと触れる機会のなかった私が、

いつの間にかこどもと接する仕事に就き、

そんなことを感じています。

特にこどもから学んだ大切なことの一つは、

「誠実さ」についてです。

スキルや経験は数をこなせば身につくもの、

けど「誠実さ」は本人の意識があってこそ存在しえるもの。

このみかん、

彼にとってとても楽しみにしている重要なものだったんじゃないかなぁ。

損得の感情抜きに、

相手を思いやる真心あっての行動だったと思います。

つまるところ、

私が受け取ったみかんは

「真心」の塊でした。

↑（ご好意で飲み物まで注文して下さいました。）

この経験は、

私自身がお客様に対して誠実に接することができてるかな、

事前のやり取りから撮影後まで真心もって行動できてるかな、

と改めて考えさせられる機会にもなりました。

▼真心は派生する

ちなみにこの後帰り際に、

お兄ちゃん、

おみかんもう一個くれました。

そしたら2歳の弟くんが、

みかんの入っているタッパーごと持ってきて笑

真似っこで「どうじょ」してくれました。

それは君がぐじぐじしちゃった時用だよ～と思いつつ、

お気持ちしかと受け取りました。

雨がぱらつく帰りの道中、

私の心はじんわり火照っていました。

美味しいみかんを、どうもありがとう！