◆私にできること。- 目次 –
私にできることってなんだろう。
「フォトグラファーなんだから、”写真を撮る”のが仕事でしょ。」
って単純に言われたら、
こちとら腑に落ちないのです。
撮影中、撮影後、涙したことが何度かあります。
ご病気の家族とともに、
今過ごせる時間を大切にしたくて写真を撮る方、
待ち望んだ赤ちゃんをようやく授かり、
この喜びを将来のお子さんに見せたくて写真を撮る方、
「写真を見て、感動しました」
「普段見落としてしまう幸せな日常の瞬間に、改めて気づくことができました」
「こどもが楽しそうにしてるのを見ることができて嬉しかった」
毎回必ずお客様から直接感想をいただけるお仕事って、
実は多くないのかもしれません。
しかも、
一つ一つの言葉にそれぞれの人の想いが詰まっていて、
どれも大切に受け取っています。
1組1組のご家族にストーリーがあるからこそ、
同じ撮影はひとつもない。
1組1組のご家族に寄り添うことができるのが、
私が今フォトグラファーとして担うことができる役割です。
撮影の帰り道にふと感じたこと、
お風呂に入ってる時にじんわり感じたこと、
忘れたくなくて、まめにずっとメモしてきました。
いつかちゃんと伝えられる形にしたかったし、
どんなにその時輝いていた記憶でも、
時間の経過とともに忘れてしまうことももちろんあるからこそ、
残したいことはちゃんと残したくて。
”家族写真で大事にしてることを言語化したい。”
”私にできる撮影とは?”
2021年7月で、フォトグラファーを名乗るようになって4年目に入ります。
今まで600組以上のご家族と出会い、
本当に濃い時間を過ごさせていただきました。
ふつふつと想いは湧き出て蓄積され、
ようやくこうして言葉に落とし込むことができそうです。
誤解を恐れずに言えば、
ただ”それっぽい”家族写真を撮るだけなら
正直誰にでもできるとおもうんです。
高い高〜いを青空の下ですればいい
桜満開の下、華やかになればいい
自然に笑っている”風”な絵面がとれればいい
でも、そんなふうには思っていないです。
それだけだったら、誰でもできる。
ここ最近、出張撮影もますますお盛んになり、
「自然体」や「日常」やら「ありのまま」やら、
そんな言葉を誰もが口にするように。
とても嬉しい、良きムーブメントです。
私もそんな”単語”の並びに憧れていたし、
今でも”ていねいな暮らし”目指したりなんかしたりしてます。(一応笑)
でも、
じぶんも便宜上よく使ってる単語だからこそ、
あいまいに使いたくない単語でもあります。
言葉は”手段”でしかなく、
その裏に個人がどういう思いを持っているのかで、
はじめて言葉に意味がでてくる。
私は、
「自然体」という単語にもじぶんなりの考えを持っているし、
「日常を写す」ということに対しても、
じゃあそもそも”日常”ってなによ?
ってめんどくさいくらいに、ちまちま生真面目に、時に難しく、深く考えてしまうたちなんです。
最近親しい人に、
時に考えすぎだと思うけど、それもりかのいいところだよね!
と言ってもらって、
考えたいことはじっくりたくさん考えてもいいんだって気持ちになったんです。
考えすぎる=ネガティブな性質にするんじゃなくて、
深く考えることができる=自分の強み
としたいとおもったんです。
話が少しずれましたが・・・
それっぽい家族写真を求めているんだったら、
私じゃなくてもいいじゃん..ってなっちゃます。
写真を撮ること以外の部分でも、プラスで価値を提供したい。
私は本当に自分のやっていることが価値のあるものだ!と感じられないと、モチベーションが全然わかない人間なのです。
価値があるかどうかって、人に評価されて決まるものなのでしょうか?
私は、そうじゃないと思っています。
自分が自分のやってることに納得できてるどうかが、重要だと思います。
誰でも必ず素晴らしいものを持っているし、
ほんとは生きてるだけで丸儲けなんだけど、
みんな自分に合う環境を見つけるために一生懸命模索している。
私の場合、
自分の持っているもので勝負できるフィールド、
出会った人に笑顔になってもらえるフィールド、
それが、運良くここにあったんです。
たかが写真、されど写真。
視覚で残す情報は、
五感の中でも特にわかりやすく想起できると言われています。
写真を撮ったことがない人って、
もう現代にはほぼいないんじゃないかってくらい、
写真という記録方法はヒトにとって必要不可欠なこととなっている。
じぶんでも撮れる写真を、
なぜあえて第三者の人に撮ってもらいたいのかな?
そんな視点を常に持って、
ご依頼くださる方の動機、想いを、
できる限り形にして届ける仕事。
私にできる撮影とは・・・
前置きが長くなりましたが、
更新するたびに随時下記へ追加していきますので、
よかったら読んでもらえたら嬉しいです。
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