◆ひととなり。
3、潔く会社組織から離脱
最終面接のプレゼンで、
パワポが使えない私は絵本を書いて
まさかの内定をくださった旅行会社に就職。
死んでも都心で忙殺されるような働き方はしたくないと思っていたのと、
一人暮らしがしたかったので、
人事部へ地方へ飛ばしてもらうよう懇願。
飛んだ先が、静岡でした。
ほんと静岡が大好きになりました。
静岡暮らしは楽しかったのだけど、
自分は社会不適合者なんじゃないかと思ったくらい
会社で働くことにモチベーションが湧かなくて。
(それでも今思うと社会人としての基礎だったり、仕事の対応力とかはここでしか学べなかったし、ぬるく生きていた自分にとってはありがい環境で、良い経験でした。)
自分がイキイキと活動できる環境に身を置かないと、
一生他人が決めたルールに従う人生になるのでは?
無理をする人生になるのでは?
と危機感を覚え退職。
5、紆余曲折を経て、カメラを手にした理由
ここから先は一つ一つ振り返るにはとてつもなく長くなりそうなので笑、
総じて振り返ってみると。
なんとなく田舎に憧れて、
長野のゲスウトハウスで1ヶ月ほど名ばかりヘルパーをして、
新潟の限界集落で1ヶ月暮らして、
静岡でしばらくフリーターをして、
岡山で1年地域おこしの仕事に就いて、
再び静岡へ戻りカメラを始め、
今は東京へカムバック。
ちなみに次、どこへ行くか、
どこで何をするかは常に未知です。
よく、
”何でカメラマンを目指したんですか?”
と聞かれますが、
無責任なようですが
ほんとたまたま縁があって、
やってみよって思って始めただけで、
別にカメラマンを目指したわけではなくて、
今より良い人間になりたいっていう未来志向と、
新しいことして知らないこと知りたいという好奇心、
から、選んだ一つの選択肢、というような感じです。
会社を辞めてから色んな人の暮らしや生き方を沢山見て、
視野を広げたことで、
自分にも何かもっとできるんじゃないかな?
と思えたのは強いです。
スキルも経験も無いからと自信を持てず、
自信がないから勇気が持てず、
周りの人にどう見られるかなって気にしてきた、
そんな自分にできることなんだ?
って考えたら、
とにかく興味持ったことをやってみることだな、と。
環境にとらわれず、
自由に自分の力を活かして
生きていけるような仕事がしたかったので、
今の仕事がすごく働き方的にもマッチして、
とりあえずやってみてたら、
カメラ本格的に始めてから200組以上の方と接することができました。
おかげで沢山のお客さんの笑顔と優しさに何度も何度も救われました。
カメラという一つの手段を手に入れたことで、
自分の感情を表現できて、
その上それが人のためにもなる。
こういうところに自分の喜びとか価値は置かれるんだろうなって。
学生時代には気づかなかったけど、
様々な経験を通して、なんとなくやりたいことがわかってきた感覚。
いつ気が変わって違うことするかわからないけど、
たぶんカメラは続けていくんだろうな~。
6、気にしいな私だからこそ。
ちらちらと触れてますが、
私すごく”気にしい”でして。
物心ついていくうちに、
人と人とが傷つけ合うことに嫌気がさして、
人との距離感、接し方に悩みました。
もともと内向的で、
でも嫌われないように気に入ってもらえるようにと、
生き抜くために社交性を身につけても、
やっぱり根は気にしいです。
その割に頑固で正直なおかげで、
空気読みすぎるか、KYになるかどっちかで、人付き合いに疲弊しがちでした。
そんな、
人の感情とか表情に敏感だという性格が、
もしかしたら
写真をとるときには活きるのかも
と、あるときふと思って、
それからは
今まで弱みだと思っていた性格を
強みにして仕事をしていることに気づきました。
7、叶えたいこと
みんな、
自分でマイナスだと思ってる部分をプラスに思えたり、
ちょっと視点や発想を変えてみたり、
本当はしたいのにできないから
もやもやしてるのかなって思ってて。
そういう何かを変えようって思うきっかけって、
”痛み”がきっかけになることもあるし、
”幸せだな~と思える瞬間”がきっかけになることもある。
私は今、
写真を通して後者を届けることができると信じていて、
今の仕事だけでなく
これからの自分の生き方を通して
何か価値あるものを周りの人に届けられたらいいなって思ってます。
まずは自分の心に正直に、
そして周りの人に対して真摯に向き合って、
笑顔と優しさでいっぱいの世の中に変えていきたい。
壮大っぽく聞こえるけど、
自分の身の回りからできることをするだけ、
小さな一歩をとりあえず踏み出してみることを、
繰り返すだけだなと思っています。
とてつもなく長くなりましたが、
ここまで読んでくださった物好きな方とは
ぜひ一度ゆっくり酒を酌み交わしながら語りたいですのでお誘いください。笑
それでは。
素敵な自己紹介✨
とてもりかちゃんらしく…
そしてりかちゃんの知らない一面も見えて…
ますますりかちゃんが好きになりました
いつか一緒に飲みたいですね
さくらさん、、ありがとうございます!
お元気でお過ごしでしたでしょうか?
河津からもうすぐ1年が経つんですね!
また静岡でお会いできる日を楽しみにしています。
家族写真 – 仮に火災に遭ってすべてを失くした瓦礫のなかから、ぴんぼけと手振れで破り捨てようかと思っていた家族写真が一葉拾い出されたとき、その人にとってこれほど大切な財産はない … こんな記事をかつて読んだ書籍にありました。おそらく記録性が写真の原点だろうと思います。そして基本的に気取りのない温かくて柔らかい人のこころが写り込める点で、他のメディアでは表現できないとも思うのです。
かつて、と書きましたので古いお話をもう一つ。私が写真に興味を抱いたきっかけを与えてくれた写真家に影山光洋という方がいらっしゃいました。今に家族が座ってカメラに向かって自動シャッターで撮った写真は有名な一コマで、ひょっとしたらご存じかもしれませんが、とてもいい写真です。
他に歴史に名を残す著名なカメラマンの如何にもいかにもとした写真を多く観てきましたが、平凡な家庭の何の気取りもない小さな幸せが満ちたこの写真の迫真力ったら、驚きの何ものでもありません。
このカメラマンは終戦の日、皇居に赴くように会社(朝日新聞社)から言われ、部下を現地に向かわせましたが、次のカメラマンも涙が流れて写真は撮らずに戻ってきたので、交代に自分が出掛け、テーマの角度を変えて写し、新聞に掲載。毎日は皇居前で腹切りの軍人を掲載にたいし訴求力に欠けたと言われ、翌日退職し、フリーに転じた人です。彼の写真の真似で、毎年正月に家族写真を自動シャッターで撮影しました。父母は歳を重ね、孫が次第に増えていく … 素人でなければ撮れない写真かもしれませんが、かどの りかさんの写真は遜色ないどころか、超えているので、遂、思い出したことを書きました。ご活躍を祈念します。
若いフォト女子を見出せた気がして、嬉し感の爺いは文章に接して嬉しかったです。文面と写真がマッチしており「素直」を感じますのでその路線で邁進して行って下さい。