◆「表情」の機微を捉える
「被写体」・「背景」・「ピント」・「表情」・「色」・「焦点距離」・「構図」・「光」
写真の勉強をするときに、
最初に教えてもらった、写真を形成する大まかな要素。
その中で、
私が家族写真で最も大事にしているのは、
紛れもなく「表情」です。
自分の顔を見る機会って、
インカメや鏡の前か、
写真に写った顔を見る時だと思いますが、
いわゆる「作ってる顔」ことの方が多い。
最近のこどもは、0歳からすでに写真を撮られることを認識できているような気もします。(カメラに自分が写っているということをわかるのがすごく早い。笑 モデル慣れしている子もいっぱい!)
今の時代、
写真撮ることもシェアすることも誰にだってできるし、
実際家族写真を撮るために、わざわざ外注しないぜって方も普通に多いと思います。
でも、
例えばお子さんに向けるパパママの優しい眼差しとか、
家族みんなで会話をしている風景とか、
そういうのってなかなか写真に残らないから見る機会も少ないと思います。
「私ってこんな表情するんだ!」
と本人でも見たことのないような、表情を撮りたい。
すごく自然体でいいなぁ〜
って思ってもらえる写真にするためには、
自然体を”装った”ような、構図やポージングを作り込むことだけではいかんな。と、肝に銘じています。
家族写真を撮っていると、
嫌でも撮り方に”慣れ”がでてくるし、作り込みたくなるし、
「こんな構図に仕上げたい!」という欲も出てくるものです。
もちろん、
構図や色味・背景などにこだわって綺麗な絵を作り上げることも、私にできることの一つですし、とても大切にしていることではあります。
構図や背景だけを意識するなら、正直、誰が撮っても同じ写真になると思ってしまって。
だから、
私だからできることを考えたときに、
「表情の機微」を捉えることかなぁと。
人の目を気にして、人の顔色を伺って・・・
そんな自分の弱みだと思っていた部分が、
人の表情の細かい変化に気づけるという強みに、
シフトチェンジできるのではっ!
と、自分の中で納得できて、より「表情」を意識するようになりました。
カメラを意識していない時に出た表情の機微も、
できる限り、取りこぼさないように。
そして、
その人の良さを少しでも多く写してあげたい。
慣れない子育てに奮闘している親御さんが、ちょっとでも自分に自信が持てるようになるよう、背中を押せたらなぁって。
こどもが大きくなって見たときに、自分らしさを思い出せたらなぁ〜と。
そんな前向きなきっかけになれば、何より嬉しいことです!
とはいえとはいえ、
その人の自然な表情を撮るったって、
その日は”出張撮影”を頼んだ少々特別な日であって、
お子さんだけでなく大人にとっても緊張するし、気を張るものですよね。
いきなり知らない人にカメラを向けられて、
最初はだれでも自然体を見せるなんて結構難しいです。
そんな中で、
できるかぎり自然体な表情を残せるように、
私がどんな工夫をしているのか?
ということについて、
また次の記事で触れたいと思います。
読んでくれてありがとうございました^^