◆イヤイヤ期にこそ撮影をおすすめする理由 – 2歳男の子の撮影レポ –
2歳の撮影をおすすめする理由
出張撮影ジャンルで、最近かなり多いのは「1歳誕生日」の写真。
そして、実はリピーターさんになってくださった方の多くは、次の年の2歳誕生日にもご依頼をくださいます。とても嬉しいです。
でも、もしかすると依頼ジャンルの中で、2歳よりも圧倒的に1歳の方が多い現状を見ると、
2歳のお祝いに写真を撮る方は少ないのかなと思います。
(↑この体勢、大人にはきっとむずい。)
(↑だいすきなお砂場遊びにご満悦)
もちろん保育園が始まったり、お仕事復帰したり、きっと色々なご事情があると想像しています。
最初ははりきってマンスリーフォト撮ってたけど、やめちゃった!なんてこととか。
「こんな落ち着きなくて1時間の撮影なんて持つのかしら!!」という声もよくお聞きします。
簡単に言うと・・・
「イヤイヤ期の2歳にこそ、家族写真を残してほしい!」
それは、
・こどもの好きなことが色濃く出る
・泣き顔もぐずり顔も、きっと思い出になる
・将来振り返ったときに何かヒントになる可能性
そんな理由からです。
特に特に、私は3番目の理由に比重を置いてます。
もちろん、
私はこの記事で、2歳で必ず写真を撮るべき!なんて主張したいつもりは全くないです。
人それぞれの生活スタイルがあって、何が正しい間違ってるとかは、まったくないです。
(↑パパに助けを求める)
(↑あれ、ほんとはもう手が届くと思うんだけどな。にやっ)
好きなようにしていいんです!
(↑プラレールに夢中。すばらしい集中力です。)
大人になると、
「好きなことがわからない」とか、素直に「これが大好き!」と言えなくなってしまう人も多いです。
誰かに否定されたり、人と比べたり、お金が無いからという言い訳をつけてやらなくなったり、できないと決めつけて諦めたり。
好きなことを好きにやるってことが、大人になるとできない・・・?
それって悲しいことだなって思うんです。
大人になってから、
そう言えば子供の頃これ好きだったよな〜と、
思い出すことがきっかけで、やりたいことが見えてくる経験ってありませんか?
実家に帰ったときに、昔のアルバムを見ながら、
「あんたはいっつも〇〇してたんよ〜」なんて家族の思い出話を聞いたりとか。
(↑踏切が大のお気に入り。何度もやらせてあげるパパママ。)
なんの制御もなく、
しがらみもなく、
純粋に直感にしたがって好きを追うことができるのが、
2歳と言わずとも、子供の頃なんじゃないかなぁと。
(↑突然走っていき、見つけたもの。ニコッ)
だから、
2歳児のお写真を撮る時に伝えたいことは、
とにかく好きなようにしていいんです!ということ。
(↑足が浮くくらい背伸びしてました)
お子様の興味関心の波に、あえて流されてみると、
本人のモチベが沸点に達するところが必ずくるので、
良い笑顔もきっと出てきます。
将来思い出した時に、
初心に帰れるような、
「まっすぐ好きを追う」姿を残してあげたいな。
繊細な年頃だからこその危険性
「写真撮影だからこうしなさい!」
と大人の意向で今すべきことを決めつけすぎてしまうと、
もしかしたらそれがトラウマになって、
自分の好きな気持ちや、自分の可能性を信じれなくなってしまうかもしれません。
(↑絶妙な距離感で、ひとまず待ってみるお二人)
大袈裟ではなく、
子供の頃の傷というのは、
そういう些細なことから生まれることがあると思うんです。
それが根深く大人になっても消えない、
見た目は問題なく社会人生活を送っている大人だけど、心の傷は子供の頃のまま、
という人も潜在してるなぁと感じることがあります。
私も、少なからずそういった大切な時期のお子さんと接する以上、
大人に対しても子供に対しても、
言葉の選び方には気をつけたいなと思っています。
特に私のような職業だと、次にいつ会えるかわらかないし、短時間の関係性になる可能性もある。
そうすると、もし一度相手を傷つけてしまったら、挽回するのが難しいからです。
神経使いすぎもよくないですが・・・じぶんの肝に銘じておきたいことの一つです。
また、
もちろんのことですが、2歳児だから〇〇というのは、一概にはいえません。
2歳だからイヤイヤ期!2歳だから子育て大変!!
という概念が先行しすぎて、これから子育てしていく人の不安をあおるような表現、私はあまり好きではありません。
(↑ママと息子の阿吽の呼吸)
人それぞれ成長のスピードがまったく違うし、個性もあります。
なんでも調べたらでてくるし、
SNSで他のパパママと情報共有が簡単にできてしまう時代だからこそ、
情報過多が原因で不安が大きくならないよう、
あくまで子供の発育過程の指標として捉える参考程度にできたらいいですよね^^
そして、
今目の前で一生懸命成長していくお子さんの目線に合わせて、
その子の好き!を大切にして、
寄り添ってあげたいです。
2歳だからこんな写真を撮りましょう!
というお手本というのも厳密には無いですし、
とにかく自由にその子らしい姿が残せたらいいなぁ。
一人一人のお子さんの気持ちをできる限り理解できるように努めて、
愛する気持ちで、写真を撮っていけたらなと思います。
(↑このアミアミを渡るのが楽しくって)
以上です!
最後になりましたが、今回ご紹介させていただいた撮影。
1組のご家族は、息子さんが電車が大好きということで、鉄道博物館での密着撮影。
たーっくさんの鉄道に惹かれると思いきや、一番ノリノリだったのは踏切!何度も何度も渡って楽しんでいました^^
もう1組のご家族は、いつも通っている公園と、息子さんが好きな川沿いにて。
寒い中にもかかわらず、何時間でもそこにいれそうなくらい素晴らしい集中力を発揮して、ずっと遊んでいました^^
お子さんの「好き」を尊重して、温かく見守るパパママの姿から学ぶこともあり、こうして記事にさせていただきました。
撮影をご依頼くださったリピーターさん、そしてこの記事を読んでくださった方、本当にありがとうございました^^