◆”背景”に家族を添えて。
自然と映り込むもの
写真の背景には、
満開の桜を入れるも素敵
青空を入れるも素敵
新緑の木漏れ日を入れるも素敵
加えて、
”家族”を背景として添える
というのが私の密かなこだわりです。
こだわりといっても狙ってそうなっているというより、
あとで振り返ってみると、そのようなシーンが沢山残っているのです。
小さいお子さんのいる撮影では
予測不可能な動きでフレームアウトしていく子をおっかけているうちに、
背景をばっちり決めれずにその場の流れでシャッターを切ることも多くあります。
そんな不意の一枚の中に、
我が子を見つめる優しい眼差しを見つけると、
なんだかすてきな掘り出し物を見つけたような気分になります。
いまやすっかり一人で走り回るようになった子も、
つい最近まではよちよち歩きで、
お母さんお父さんに手をひいてもらっていたことでしょう。
歩き始める前はずっと抱っこ
お座りする前はずっとねんね。
遡れば、
常に誰かが側で見ていなければ、一人で何もできないか弱い生き物だったと思います。
そんな小さき命を、
ご家族はここまで一生懸命に育ててきたのです。
そう思うと、
大丈夫かしら?と後ろでこっそり見守っているご家族の姿が、
ちょうど背景に映り込むのも、
実は自然なことなのかもしれません。
第三者目線の新鮮さ
第三者目線で外から切り取ったような写真、
たとえば家族で顔を見合わせて笑っているシーンなどもそうですが、
お子さんがカメラ(私)の方に向ける表情も、
親御さんにとっては新鮮味があるかと思います。
普段親御さんに見せる表情とはまた少し違っていたり、
そういう表情からもお子様の成長を感じることができるかもしれません。
文字通り親元から離れて自立していくその過程を、垣間見れるのが家族写真の良さの一つだと自負しています。
誰しもいきなり一人で歩けない、
少しづつ自分の足で興味のある方向へ一歩、もう一歩と踏み出していく。
そうした一人の人間の進化の裏には、
愛情深いサポートがあったことを、いつか知り、力に変えられるように。
第三者として担う役割というのは、
そんな俯瞰する力なのかもしれません。
そして、残すに値する写真は、
お子さんソロショットよりも、やっぱり家族みんなが自然な形で映り込んでいる写真なのかも、と思ったりします。
もちろん、
人見知りだったり、カメラが苦手、私との相性がよくない、
ということもあるはずです。
そんなときは無理にお子さんを真正面から撮ろうとせず、
また違った方法でご家族の姿を残したいと思うのですが、
どちらかといえば、
私はお子さんと少しでもお近づきになって、打ち解けてもらったほうが、
結果的にご家族全体に平穏な空間が広がると考えています。
なので、
短い撮影時間の中で、
カメラ側に寄ってきてくれると私も「しめた!」と思い笑、素直に嬉しくなっちゃいます。
その結果、
ただただ可愛いドアップ写真というものも生まれるのですが..
次はシンプルにドアップ特集と題してまとめてみようかなと今思ったので、
次回のお楽しみに。
・・・・・
ブログを見てくださる方は、
きっとそこまで多くはないんだろうけど、
みてくれた方には本当に感謝したいし、
みなさん本当に毎日子育てに仕事にお疲れ様です、と言いたい。
我が子の笑顔は、あなたの頑張りの賜物です。
色々な”背景”を持っているご家族がいて、
私には日常のほんの一瞬を映すことができないけれど、
どんな”背景”もまるっと優しく包み込んであげれる器の大きさを持てたらいいな。
ぜひ、ブログの感想なども聞かせくれたら嬉しいです。
それではまた!