◆その家族にしかないオリジナリティ
「オリジナリティ」と聞くと、
何か突飛なこととか、
個性的で面白いこととかを想像するかもしれませんが、
そういう意味ではなく。
今まで600組以上のご家族と出会って、
当たり前だけどおんなじ家族はひとつもなく。
毎回まったく違うご家族の形に出会うので、
その家族にしかないオリジナルな部分に自然と目がむいて、愛おしく思えるし、それを写真に写したいとおもうんです。
個性を大事に。
とか
じぶんらしさを大切に。
という言葉はみなさん生きていれば死ぬほど聞かされてきた言葉だと思うけど、
特別なことはしなくていいんじゃないかなと最近思うんです。
かく言う私はフォトグラファーになりたての頃、
どうにかこうにか他の人と差別化できんかと、頭を悩ませたものです。
自分にはカメラの経験もスキルもないからなぁ・・
保育経験のある教員でもママでもないしなぁ・・なんて。
今だから言える話、「絞りって何?」状態、マニュアルモードすら使えないのに、開業したのです。笑
でも、
カメラの技術や保育経験以外の分野で、何か勝負できる点はないかな?って考えてみたら、
今までの人生で得てきたスキルって、他にも色々あるじゃないか!と。
10年以上続けたテニスで身についた体幹や体力のおかげか、
幸い、不規則に動き回るこどもに順応できるし(笑)、
旅行会社員や地域おこし協力隊、地方移住などを通して培ったであろう、
どんな年代の人とも親しみやすく話せる愛嬌だってある。(自分で言うのもなんですがm(_ _)m)
それでも当初は、私の持っているスキルって、資格とかあるわけじゃないし、「〇〇組撮影経験あります!」みたいに数値化できないし、「〇〇の実績があります!」って口だけで言って胡散臭くみえることだってあるしなぁ・・・
と、あんまり自信を持ててなかったのですが、
自分らしく振る舞うことで喜んでくれる人がいる。
そんな小さな成功体験の積み重ねが、自分の背中を押してくれました。
私という人間そのものにオリジナリティがあるのだから、
自分に無いもので着飾ろうしないで、
今私が持っているもので勝負しよう!
と思うようにしました。
何が言いたいかというと、
もし人と比べて自分に自信を無くしている人がいたら、
その人の良さを見つけて教えてあげたいです。
第三者である私からみたら、
どんな人からも、どんなご家族からも、オリジナリティは滲み出ています。
私にできることは、
みんなが撮っているのと同じようなポーズや絵面じゃなくて、
その家族らしい飾らない表情を、
切り取ることかなぁと。
写真を撮るときに意識することって、
構図や背景、光などなど沢山ありますが、
「表情」は、私が一番大切にしている写真の要素です。
だって、
「表情」はその人らしさを一番表現できるから、
なるべく作り笑顔より自然な笑顔を写したい。
なぜ「表情」にこだわるのか、
また次の記事でもう少し詳しく書きたいと思います!