◆「静止画」の可能性
最近なんでもかんでも動画で見れて、
本当便利ですよね!
今更ながら私自身、
動画の恩恵かなり受けてるなぁと。
ギター練習とかお笑いとかをYoutubeで見たり、
インスタのストーリーズやらTikTokやら
動画を見たり撮ったりする機会が普通に増えてきた気がします。
これからは動画コンテンツの時代やー!
という声もよく耳にしますし、
ぜひ私も何かしらでチャレンジしてみたいと思ってます。
(こないだ初めてYoutube動画作ってみた!)
そんな中、
たまにふと考える「静止画」の良さ。
というか素直に、
家族写真を撮っていると
やっぱ写真っていいなぁとめちゃくちゃ実感する機会があるので、
個人的に思う静止画の良さをちょっと話したいと思います。
「動画」と「静止画」の違い
そもそも、
動画と静止画の違いってなんだろう?
というところですが。
目で見た情報を、
見た人が”どう咀嚼するか”の違いがあるかなと、
シンプルに私は考えていて。
こんなイメージ↓
伝わったかな?笑
ある流れの一部始終を追うと、
パッと見て理解はしやすいですし、
これに音声もついたらなおご丁寧。
流れてくる情報を、
そのまま難なく受け入れることができます。
では、
例えばたった1枚の写真を見せられたとき
その情報をどう処理しますか?
例えばこの写真。
↓
(Twitterで流れてきたとある大喜利写真)
え?
・・・
おふざけは置いといてっ、
ではこちらの写真。
↓
なぜそんなところにいるの?
左手には何を持ってるの?
この真剣な表情は一体なにゆえ、、?
ちなみにこちらの可愛いモデルさんは
お腹の中にいる時から撮らせていただいてる常連さん。
公園にある”溝”を乗り越える(歩く)動作を
ひたすら繰り返してました。
「お?いける?
わわっつんのめりそう!
おおおおいけた!」
我々見てる側(パパママ私)は終始ひやひやにやにや。
気に入ってしまってずっと離さずのシャボン玉片手に
歩きはじめの頃の健気な様子が
じんわり沁みてきます。
実際のその場を見た事がある人が
思い出すきっかけにもなるし、
初めて見た人が
これなんだろう?
とちょっと疑問に思って大喜利始まってしまうような笑、
この、
”想像力を掻き立てる”効果は
静止画ならではかなと私は感じています。
しかもその想像の範囲は、
その人それぞれで違ってくるのが非常に面白く。
特に家族写真は1年後に見た時と10年後に見た時で、
また感じ方も違ってきたりすることもあり、
これこそ昔の写真に味が出る所以だと感じています。
今こそ必要なこと
静止画の良さをざっくり言うと、
”味わい”
”想像(創造)させる”
かなぁと思ってますが、
実はこれ今の時代を生きる私たちにとって
すごく必要なことかもしれません。
今のコロナ然り、
よくわからない不安定な現状があっても、
何かしら行動しなければ前に進めないときが誰しもありますよね。
そんな時、
ただ流れてくる情報を浴びて座っていたら
恐らく病みます。
私自身外からの刺激に良くも悪くも敏感なので、
どうしてもこの流動的な情報にしばしば翻弄されそうになります。
そんな時、
外に出て自然の中を散歩して(東京とはいえ八王子の特権!)
心踊るサムシングを見つけて写真に撮っていると、
突き上がるような喜びではないかもしれないけど
じわじわとワクワクします。
多くの人が大量に流れてくる情報に
右往左往してしまいがちな現代だからこそ、
限られた情報から、
自分の頭で能動的に想像する過程は
すごく意味のあるものだと感じます。
写真ってすごく面白くて、
いつしか見るもの全てが被写体に思えてくるのも不思議です。
私は写真を通して、
小さい頃いつでも自分の世界に浸って
沢山のありえない世界観を頭の中で想像して楽しんでいたことを思い出しました。
大人になってわからなくなる、
自分自身の価値観を、
もっとより理解できた気もします。
ストーリーが広がる家族写真
この何枚かの写真。
お母さんがこどもをくすぐろうと迫り寄ると、
こどもが笑い出すという壮絶ほっこりシーン。
カモさんに遭遇するも、
恐る恐る歩み寄っていき
最後にはニコニコと餌を与えられるほどになるという
実に勇敢な超短期的成長ストーリー。(!)
こちらのご家族からは、
「子どもたちの自然な笑顔を引き出せていただけたのも、
認識していなかった素晴らしい瞬間を押さえていただけたことも、
本当に感謝しております。」
という大変大変嬉しいご感想を頂きました。
日々忙しなく育児や仕事に励む中、
今目の前にいる子供の表情や、
自分自身の心境を、
正確に、いや正確といより素直な気持ちで認識する機会は
案外少ないものかもしれません。
だからこそ撮影では、
絵的には映えない写真でも、
あとで家族みんなでそのストーリーを共有できるよう
敢えて色んなシーンを残すようにしています。
写真ってやっぱいいよなぁ!
そんな当たり前で大切なことに
改めて気づく事ができた自粛期間です。
みなさんもどうか、
あまり無理をしすぎず焦らず、
時に大喜利論争でもしながら
楽しく過ごしてください!